フォーカス・オン・フォーム FonF 【えふおんえふ】

これは何?

敬愛する出水田先生から,「先生,結局FonFってなんでしたっけ?」と言われて即答できなかったので,調べて覚え書き。でも,結局FonFってどうなの?役に立つの?美味しいの?って批判もある。しかし和泉先生の講演での活動例は面白かったので,これは・・・と思い,まとめ。

  1. 定義

「形式重視の教授法(Focus on Forms)とも,意味重視の教授法(Focus on Meaning)とも区別され,単に両者を足して2で割ったアプローチでもない。これまでに試されてきた2つの教授法の利点と問題点を考慮した上で,両者のバランスを質的に達成しようとする試みが,FonFである。(略)つまり,意味に焦点を当てた授業の中で,生徒が遭遇する発話や内容理解の問題に対して,彼らの注意を言語形式に向けさせる試みのことをFonFと呼んでいる。」(「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育 p.145)

  1. 具体的指導法

明示的:「意識高揚タスク(特定の文法に気づかせる,2つの似た項目の差異を感じさせる)」「ディクトグロス」「インプット処理指導(Van Patternさんの。特定の文法項目がわからないとできない)」「テキスト再生タスク」「誘導要約法(山野井先生)」
暗示的:「インプット洪水(例えば,大過去を導入したい際に,大過去をたくさん含む英文を用意し,生徒に与える。例にたくさん合えば,覚えやすくなるはず)」「インプット強化(下線をひいたり大文字にして,その部分への注意をを促す。生徒はなんで下線がひいてるんだろうと思う)」「リキャスト(Feedback. 生徒が間違えたことを言った時に正しい形を与える。でも生徒は繰り返さなくても良い。)」「アウトプット強化(明確化要求など)」「インタラクション強化(インタラクションの中で,リキャストや明確化要求などが含まれること)」

コメント:よくわからないところもあるが,授業中では,インプット強化やインタラクション強化は使いやすそうだ。でも,明示的な指導法は投げ込み教材になりそうな気がする(困った)。誘導要約法は授業で活用できる

2015年1月大会では,FonF・協同学習・英語で授業(生徒が英語で話す)を中心にした発表を行うが,もう少し理解が必要だと感じた。Doughtyの本をもう一回呼んでみようかと思う。あと,ワーク&評価表ですぐに使える! 英語授業を変えるパフォーマンス・テスト 高校 (授業をグーンと楽しくする英語教材シリーズ)を買って読んでみよう。