clozeテスト作成しちゃうよ!!

ちわっす,有嶋です。

clozeテスト作成ツールが思いのほか好評なので,ちょっとコメントを(入手は下記のリンクからお願いします)。

cloze問題作成 | 鹿児島高英研・中英研Website


プログラムした理由は,実は職場がPCに勝手にソフトをインストールするのは禁止でhot potatoesが使えないという切実な理由によるもの。

それからついでに,他の方が作ったプログラムは高機能で使いたいんだけど,PCのスペックによっては重くて,気持ち的には(あくまでも気持ち的には)「ううう,本当はこんなものではないであります!!」とはがゆさを感じていた訳です!!

詳しくはまた別エントリーにしちゃいますが,最近自分の中でかちっとはまってきた概念が「SHIFT」なんですよね。

解説しよう!「SHIFT」とは


英語の授業において,活動をさせる際に,活動の目的自体をゴールにするのではなく,やることを少しずらして指示して,生徒の活動に対するモチベーションをあげることを意味する。例えば,「enthusiasmという単語を10回書きなさい」と言ってもあんまり生徒は書く気がおきない。でも,「enthusiasmという単語難しいね。ところで隣の人の顔をみてごらん!どっちが30秒で早くたくさん書けるか競争だ!」とすると(この活動はQuick Writing),なぜかたくさん書きたくなってしまう。負けたら悔しい! 今度は負けないぞ!(←生徒の気持ちになってみました)


教員の活動の目的は究極的には「たくさん書いて綴りを覚えること」だけれども,一方は直接書くこと自体を生徒に課して,もう一方では友達との競争にして,活動の目的をずらして与えている。競争でも、生徒は「たくさん書くこと」を結局はやることになるんだけれども,活動の目的は「ただたくさん書く」ではなく,「友達と一緒に書くけど,自分の方がたくさん書けるように早くたくさん書けるようがんばる」というものになる。


活動の結果は同じだけれども,活動の指示の仕方がやらせたいことと生徒がやることがすこしずらされてる。このように活動の指示をやらせたいことと少しずらして生徒に与えることを「SHIFT」と呼びます(優れた活動にはこのSHIFTが入っていて,なぜか生徒に「もっとやりたい」という気持ちを起こさせる。)

clozeテスト形式の音読は,結構多用していて,「cloze形式の穴あきテキストを見て,時間内に全部言えるかどうか」というSHIFT入りの活動にしてマス。こうすると,面白いんですよね。

有嶋「はい,時間だよ〜!」
生徒「ああ,あとちょっとだったのに・・・」
有嶋「もう一回練習したい?」
生徒「したい!」

と音読練習を生徒がしたがることが、なぜか多くなります。

でも,一回一回clozeを作るのは大変。ソフトはあるけど,職場は勝手ソフトインストール禁止条例絶賛発動中!だし,javascriptで誰か作って〜と思って最早3年ほど。誰も作らない(当前!)。仕方ないので,自分で作りました(ぱちぱちぱち)。

本当は神谷先生のソフトなんか品詞ごとに自動的にclozeにできたり,jacet8000を使ってclozeにできてマジですごいぜ!!神か!という感じでまじリスペクトなんですが,学校で使えないのが残念(本当はmacを持ち込んでソフトを立ち上げ,iPhoneテザリングしてできたclozeをメールで自分に送って,そして印刷という流れで,本気で頑張ればできるけど,時間がかかってできない)。

だから,自分で開発したのはその簡略版という感じです。ついでに,確認テストにもよく使うので,最初の文字が入っているバージョンと,下の語群から選ぶバージョンと2つできるようにはしました。これは偉いね,オレ!

ま,もしよかったら使ってやってください。結構ブラウザベースなので,さくさく動作するかと思います。一応ライセンスはCommons 2.1なので,ご自由にどうぞという感じです。

ついでに次回作予告を。昨年の10月から言っていますが,次は「並替問題自動作成君」を出します。まだバグがいっぱいあるのでダメなんですが,急ぎまーす。

では,センター試験の応援に行ってきます! さりゅ。