ちわっす,有嶋です。
僕がVermeerこと,フェルメールが好きなことはよく述べているんだけれども,Crownの英語表現Iの教科書にVermeerがでてきています。きいてみると,だいたいクラスでVermeerを知っている生徒は3,4人といったところ。別にいいんです。自分が話したいだけだから。どうしても聞きたい?といっても誰も「はい」とは答えませんが,たっぷり2〜3分は語らせていただきました。喋らないでか!
なんでこの絵が好きかというと,やはりその多義性かと。
- 女性は何を測っているのか(実は天秤の上には何も載っていない)
- 女性は妊娠しているのか,当時の服なのか。
- 妊娠しているとしたら,画中画が示すものは「最後の審判」だが,子どもの人生を測っているのか。
- 妊娠していないとしたら,測っているのは自分の人生か
- なぜ女は目をつむっているのか(あるいはそう見えるのか)
- 机上にある貴金属類が暗示するものは何か。
- あと,この女性,髪の毛ないけどまさか坊主!?
そんなことを考え始めると,ついつい時間がたってしまいます。
最初は「真珠の耳飾りの少女」(aka「青いターバンの少女」 )が気に入っていたんですが,いつの間にか「天秤を持つ女」が堂々ランキング1位に!
実は,2年前にイギリスを訪問する機会があったのですが,ちょうど美術館でVermeerの展示をやっていたんですよね。
そこでVermeerの幾つかの絵を30cmぐらいの近さで見ることができて,本当に良かったです。「音楽の稽古」や「ギターを弾く女」は普段はナショナルギャラリーには収められていないので,一度に全部見ることはできないのですが,ちょうどそのときは展示があったので,全部まとめて観れました。(で,「ギターを弾く女」は直接見た感激で「有嶋超個人的Vermeer絵画ランキング」でランクが一気に跳ね上がりました!(^^;)
この「ギターを弾く女」がいいところは,この女の子の「あれ,どこ見てるの?誰がそこにいるの?」的視点なのですが,加えて表情が明るくていいですよね。なんだかこっちも元気が出ます。
フェルメールの絵はこんなstory性のあるのが多くて,いや,ほんと困るんですよね!いやー,困った,困った!。
例えば,ランキング6位の「女性と手紙を持つ召使」では,召使は少しにやけていて(「ほら,また誰々さんから,ラブレターきましたよ!もうまたですか!ほらほら!」),女性は怪訝そうな顔をしてます(「え,誰々さんとはもう終わったはずなんだけど? なに,また手紙書いてきたの。本当に困るわ・・・」)。いったい何があったのか!と思いますよ!ええ,思いますよ!(興奮してきた)
この女性と手紙シリーズは結構フェルメールの好きな題材で多いんですよね。
いかん,止まらん! フェルメールに夢中になって,いろいろとサイトをみたり,頷いたり,いろいろとしていたら,橘さんのことを書くのを忘れてた上に時間がなくなってきた! 橘さんは,また次回っすね。
時間切れで,今日はこんなところです。今日は進研模試と検討会で,明日は高英研会議ですな。いそがし。
さりゅ!