全英連大会に参加したこと

今回の全英連大分大会1日目はいいちこホールでの実施だった。入ったらブースがたくさんあって懐かしい方々にも再見した(といっても中国語ではもちろん話した訳ではないです)。このホールはすごくいいホールだったが(NHK大分とかも入っている大きなビルだった),使用料が高そうだなあと思いながら参加。尾関先生の話の前には総会があった。ちょうど,安木先生とお会いしたので,いろいろと話していたら,アメリカ大使館がLarsen-FreemanさんのDVDを無料配布していたのでもらった。Larsen-Freemanさんとは一度だけ神戸でお会いしたことがあるけれども,本当に素敵な優しい感じの方だったのを今でも覚えている。早くみなければ!

尾関先生のKeynote Speech

尾関先生の話。

尾関先生の話をお伺いするのは初めてだったが,とてもinspiringな話だった。SLA+CEFRの理念についての内容。自分にとってはちゃんと覚えているか,復習のような感じで楽しかった。尾関先生はPreziを使って話されており,途中で「ふふふ・・・」と笑いながらお話をされていて,終始明るい雰囲気だった。自分でもPreziを使って授業をしたことはあるが,Preziでのスピーチを聞いたのは初めてだった。あれ,連続してたくさん動くと酔うこともあるが,ゆっくり話されるので,分かりやすい。Coffee Breakと書いてある箇所があり,楽しみにしていたが,当然のようにCoffee Breakはなかった。

内容として主に話されたのは,以下のことだった。

  1. Intercultural Communicative CompetenceとCommunicative Competenceの違い。CEFRの話が出たので,関連を考えながら拝聴。
  2. Activity, Exercise, Taskの違い。Ellis(2003)かもしれない。
  3. SwainのCommunicative CompetenceのReview。本当に懐かしい。Discourse Competenceをきちんと説明できない自分に気づいた。
  4. Performance TestのAdvantagesとDisadvantages。そうなんすよねーと思いながら聞いていたら,翌日の自分の話とlinkすると思ったので,スライドを追加することを決定。
  5. Meta-cognitive能力とcognitive能力では,metaの方が大事。
  6. Socio-linguistic ApproachとPsychological (Cognitive) Approachの違い。今,ガリレオ塾ではZoltán Dörnyei & Ema Ushioda (2011)を輪読しているので,いろいろと頭の中でlinkさせながら拝聴。面白かったです。

後の懇親会でお会いしたのでいろいろと話していたら,「有嶋,軽いねー」と褒めていただいた(?)。口から生まれてきたので,仕方ない。

公開授業

小学校,中学校,高校の公開授業を参観。さすがに3つ連続で聴くのは疲れたが,得たものもあり。鹿児島高英研の方々は来年度九英連大会の運営があるので,「机が・・・」「あそこにタイマーを・・・」「マイクが25本・・・」などと,内容よりも運営を見ていて面白かった。小学校でCDが流れないハプニングもあったが,会場から手拍子。なかなかいい雰囲気だった。

高校の公開授業は,生徒が自分の夢というテーマでディスカッションをする授業。生徒たちはいつもこんな授業ですよーと最後に説明があったが,生徒のキャラが立ち,面白かった。2年生の理系の普通クラスだったので,tense controlの失敗や動詞抜けなど,スピーキングとしては,教員がrecastで入りたいであろう場面も幾つかあったがInterveneせずに継続。まあ,教師がInterveneしながら続けさせてもいいかなーと思ったのだけれども,どこかできっとトレーニングはされているのだろうなあと思いながら参観した。僕が思いつくことぐらい,2年間かけて準備されているのできっと考えているだろうから。まあ,鹿児島としては,来年の公開授業では,教科書を使った授業を見せるというところで合意。教科書を使ってどうALに持っていくかというところが知りたい気もする。来年のテーマは正直アクティブラーニングなので,頑張らねば!

第35分科会

第35分科会でRetellingについて発表した。教室にあったプロジェクターを使って発表したが,暗かったので見えにくくて申し訳なかった。持ってくるか,カシオさんに先にお願いしておくべきだった。発表も普通の部屋で発表だったので,80名以上の参加もあって,教室の後ろも廊下でも立ち見。これも申し訳なかった。

発表自体は,割とスムーズに進んだ。実は僕がしっかりと確認していなかったので,ずっと30分発表だと思い込んでいて,1週間前ぐらいに発表が60分で,質疑応答,指導助言も合わせて90分だと知ったので,ちょっとやばいなーという感じだった。慌ててスライドを作りこんでいき,最終的に67枚になったところで割と安心した。司会者のIさんにも本当にお世話になりました。

当然,発表は英語で。英語の発表は英語で行うことを基本にする,というギャグが浮かんだが,言わず。今思えば,言わなくて本当に良かった。知り合いがたくさん見に来てくださってよかった。知り合いからも良かったですよと言われて一安心。長いだけでしたねと言われなくて本当に良かった。聞きに来てくださった方に感謝したい。

アンケートでも,Retellingやってみようと思いましたとの言葉もあり,良かった。さらに研究を進める予定。

だいたいこんな感じの全英連でした。唐揚げやとり天やボジョレーなどの話もあったのだけれど,それはまたいつか別の機会に。以上です。