観点別評価をどうするか。その1

はじめに

観点別評価の指導要録への記載は、高校では2年後(令和3年度)入学の1年生から始まりますが、まだ不勉強なため、まとめてみます(なお、一応念のため書きますが、このブログではあくまでも個人的な見解を書いていますので、詳しくは各自お調べください)。

問題点としては、次の点が挙げられるので、このブログでは以下のことを調べていきます。

  1. 観点別評価をどのように実施していくのか。例えば、各授業か、単元ごとか、学期ごとか。
  2. 評定とどう結びつけるのか。中学校ではBBBは3となるが、調査書への影響はどうなるか。
  3. 生徒へのFeedback(通知表)と授業改善の点からはどのように考えられるか。

これに答えられれば、だいぶいいかなと思っています。

まず、本当に指導要録に記載ははじめるのでしょうか。次の文言が平成31年3月29日付の「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」の「3.指導要録の主な改善点について」の(2)に書かれています。

高等学校及び特別支援学校(視覚障害聴覚障害,肢体不自由又は病弱)高等部における「各教科・科目等の学習の記録」については,観点別学習状況の評価を充実する観点から,各教科・科目の観点別学習状況を記載することとしたこと。

なぜいま、観点別評価が話題になるかというと、指導要録に観点別評価のABCの記載が必須になるからです。「いやいや、観点別評価は以前から入っていたじゃないですか!」と言われるかもしれませんが、高校の評価や評定が目標準拠ではなく、集団準拠であることは様々なところで指摘されています。

現状分析

では、実際にはどうでしょうか。平成30年1月の報告書には、高校では「定期テストなどに加え、平常点を加味して、評価を行っている」が8割とされています(学習指導と学習評価に対する意識調査 報告書(p.28))。グラフではこんな感じです。

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観点別学習状況の評価の実施状況

また「観点別学習状況の評価は実践の蓄積があり、定着してきている」は、「そう思わない」に振れています(p.24)。他にもいくつか同報告書から引用します。

  • 中学校・高等学校では「中間や期末などに実施する定期テスト」が、それぞれの観点別の評価を行う際の主たる方法であると考えられる
  • 特に高等学校では、過年度と比較しても観点別学習状況の評価の定着があまり進んでいないのではないかと考えられる
  • いずれの観点についても、小学校・中学校に比べ、高等学校では円滑に実施できているとの回答割合が低い
  • 高等学校においては「知識・理解」により重点が置かれることが多いことがうかがえる
  • 高等学校では「観点別学習状況の評価を『評定』にどうつなげるかが分かりにくい」という項目に関して、指導している生徒の人数が相対的に多い場合のほうが課題認識が高くなっている

学習指導と学習評価に対する意識調査 報告書


このように、現在は定期考査を評価に用いる割合が高く、観点別評価の有用性は「授業の目標が明確になり、学力などを多角的に育成することができる」と好意的に捉えられている一方で、「授業改善に活かせてない」(真面目ですね)「評定にどうむすびつけるかわからない」(確かに)などの声があがっており、「人数が多いとムリゲー」となっているのが現状のようです。

じゃあ、外国語(英語)科ではどう評価するの?

そうなんですよね。どう評価しようか・・・。となるのですが、文科省がどのような観点で評価するか案をまとめています(外国語教育における観点別評価・たたき台(イメージ)案)。

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観点別評価・たたき台

書き出してみると、以下になります。

【知識・技能】

  • 外国語の4技能(聞くこと、読むこと、話すこと、書くこと)について、実際のコミュニケーションにおいて活用できる知識・技能を身に付けている。
  • 外国語の学習を通じて、言語の働きや役割などを理解している。

【思考・判断・表現】

  • 場面、目的、状況等に応じて、日常的な話題から時事問題や社会問題まで幅広い話題について、情報や考えなどを外国語で的確に理解したり適切に伝え合ったりしている。
  • 聞いたり読んだりしたことなどを活用して、自分の意見や考えなどを話したり書いたりして表現している。

【主体的に学習に取り組む態度】

  • 他者を尊重し、聞き手・読み手・話し手・書き手に配慮しながら、外国語で聞いたり読んだりしたことを活用して、自分の意見や考えなどを話したり書いたりして表現しようとしている。
  • 言語やその背景にある文化に対する関心を持って、自律的、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとしている。

これが観点別評価のABCであれば、B段階の中心的なイメージとなるのではないかと感じています。しかし、現在の「定期テストなどに加え、平常点を加味して、評価を行っている」と比較すると、より細やかに生徒を評価することになることがわかります。

おっと、出勤の時間が迫ってきました。今日はここまでです。さりゅー。