What does what?

[覚書] What does whatはreadingのactivityで,生徒にSVの関係を理解させたいときに使う活動。

出典はNationのTeaching and ESL/EFL Reading and Writing(2009:41)。精読をさせたいとき,Qを作る代わりに動詞を抜き出すだけなので,教員の準備は楽。生徒はしっかりと読み込まないとできない。名詞に下線を引き,その名詞を中心とする名詞句の始まりと終わりに( )をつけて囲むという活動をした後がやりやすい。この( )をつける活動は,松井先生の四角で視覚化とほぼ同じなので,そちらを見れば良いと思われる。

例文

Malaria is a serious disease that affects millions of people every year. Malaria is spread by female mosquitoes, and one obvious way to fight it is to reduce the number of mosquitoes. This can be done very effectively by using chemicals that kill them.
(英検2級 2011年第2回)

次のように黒板に書く
affect
spread
fight
use

生徒はその単語のSV+αを自分で補って書く。
例えば,affectなら生徒は下のように答えを書く。
Malaria affects millions of people every year.

受動態は能動態に変えて書く。
Female mosquitoes spread malaria.

主語が不明な場合は自分で補う。代名詞は参照されている語を書く(it)。
People fight malaria.

関係詞で修飾されている場合はそこまでしっかりと書く。
People can use chemicals that kill them.

全英連大会に参加したこと

今回の全英連大分大会1日目はいいちこホールでの実施だった。入ったらブースがたくさんあって懐かしい方々にも再見した(といっても中国語ではもちろん話した訳ではないです)。このホールはすごくいいホールだったが(NHK大分とかも入っている大きなビルだった),使用料が高そうだなあと思いながら参加。尾関先生の話の前には総会があった。ちょうど,安木先生とお会いしたので,いろいろと話していたら,アメリカ大使館がLarsen-FreemanさんのDVDを無料配布していたのでもらった。Larsen-Freemanさんとは一度だけ神戸でお会いしたことがあるけれども,本当に素敵な優しい感じの方だったのを今でも覚えている。早くみなければ!

尾関先生のKeynote Speech

尾関先生の話。

尾関先生の話をお伺いするのは初めてだったが,とてもinspiringな話だった。SLA+CEFRの理念についての内容。自分にとってはちゃんと覚えているか,復習のような感じで楽しかった。尾関先生はPreziを使って話されており,途中で「ふふふ・・・」と笑いながらお話をされていて,終始明るい雰囲気だった。自分でもPreziを使って授業をしたことはあるが,Preziでのスピーチを聞いたのは初めてだった。あれ,連続してたくさん動くと酔うこともあるが,ゆっくり話されるので,分かりやすい。Coffee Breakと書いてある箇所があり,楽しみにしていたが,当然のようにCoffee Breakはなかった。

内容として主に話されたのは,以下のことだった。

  1. Intercultural Communicative CompetenceとCommunicative Competenceの違い。CEFRの話が出たので,関連を考えながら拝聴。
  2. Activity, Exercise, Taskの違い。Ellis(2003)かもしれない。
  3. SwainのCommunicative CompetenceのReview。本当に懐かしい。Discourse Competenceをきちんと説明できない自分に気づいた。
  4. Performance TestのAdvantagesとDisadvantages。そうなんすよねーと思いながら聞いていたら,翌日の自分の話とlinkすると思ったので,スライドを追加することを決定。
  5. Meta-cognitive能力とcognitive能力では,metaの方が大事。
  6. Socio-linguistic ApproachとPsychological (Cognitive) Approachの違い。今,ガリレオ塾ではZoltán Dörnyei & Ema Ushioda (2011)を輪読しているので,いろいろと頭の中でlinkさせながら拝聴。面白かったです。

後の懇親会でお会いしたのでいろいろと話していたら,「有嶋,軽いねー」と褒めていただいた(?)。口から生まれてきたので,仕方ない。

公開授業

小学校,中学校,高校の公開授業を参観。さすがに3つ連続で聴くのは疲れたが,得たものもあり。鹿児島高英研の方々は来年度九英連大会の運営があるので,「机が・・・」「あそこにタイマーを・・・」「マイクが25本・・・」などと,内容よりも運営を見ていて面白かった。小学校でCDが流れないハプニングもあったが,会場から手拍子。なかなかいい雰囲気だった。

高校の公開授業は,生徒が自分の夢というテーマでディスカッションをする授業。生徒たちはいつもこんな授業ですよーと最後に説明があったが,生徒のキャラが立ち,面白かった。2年生の理系の普通クラスだったので,tense controlの失敗や動詞抜けなど,スピーキングとしては,教員がrecastで入りたいであろう場面も幾つかあったがInterveneせずに継続。まあ,教師がInterveneしながら続けさせてもいいかなーと思ったのだけれども,どこかできっとトレーニングはされているのだろうなあと思いながら参観した。僕が思いつくことぐらい,2年間かけて準備されているのできっと考えているだろうから。まあ,鹿児島としては,来年の公開授業では,教科書を使った授業を見せるというところで合意。教科書を使ってどうALに持っていくかというところが知りたい気もする。来年のテーマは正直アクティブラーニングなので,頑張らねば!

第35分科会

第35分科会でRetellingについて発表した。教室にあったプロジェクターを使って発表したが,暗かったので見えにくくて申し訳なかった。持ってくるか,カシオさんに先にお願いしておくべきだった。発表も普通の部屋で発表だったので,80名以上の参加もあって,教室の後ろも廊下でも立ち見。これも申し訳なかった。

発表自体は,割とスムーズに進んだ。実は僕がしっかりと確認していなかったので,ずっと30分発表だと思い込んでいて,1週間前ぐらいに発表が60分で,質疑応答,指導助言も合わせて90分だと知ったので,ちょっとやばいなーという感じだった。慌ててスライドを作りこんでいき,最終的に67枚になったところで割と安心した。司会者のIさんにも本当にお世話になりました。

当然,発表は英語で。英語の発表は英語で行うことを基本にする,というギャグが浮かんだが,言わず。今思えば,言わなくて本当に良かった。知り合いがたくさん見に来てくださってよかった。知り合いからも良かったですよと言われて一安心。長いだけでしたねと言われなくて本当に良かった。聞きに来てくださった方に感謝したい。

アンケートでも,Retellingやってみようと思いましたとの言葉もあり,良かった。さらに研究を進める予定。

だいたいこんな感じの全英連でした。唐揚げやとり天やボジョレーなどの話もあったのだけれど,それはまたいつか別の機会に。以上です。

LET九州・沖縄 長崎大会に参加しました。

LET九州・沖縄の長崎大会にパネリストとして参加しました。

10年ぐらい前に鹿児島大学で研修があったときにご一緒した先生の紹介で,今回また楽しい機会を与えていただきました。

大会のテーマは『「授業は英語で」を支える理論とその実践』ということで,英語で授業を進めることの是非はともかく,「授業は英語で」の実践上,気づいたことを発表するという趣旨で行われました。僕が言いたかったことは,「TTTよりSTTを増やすことが大事」「英語で行う上ではタスクがほんとに大事」「文法というのは,単語ではなく,文で話して初めて大事になってくる」などなどですが,20分という時間ではしっかり伝えることができず,他の先生方がしっかりとした構成で話されているのを聞くと,すごく残念な気持ちになりました。本当に申し訳なかったと感じました。

夜は夜で様々な先生とお話できて,楽しかったです。パネリストで行ったお好み焼きも大変美味しかったです。

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例文集をどう使うべきなのか(あるいは電気羊はiOSの夢を見るか)その2

ちわっす,有嶋です。

前回のエントリでは「例文集はどのようにして作られているのか。」を書きましたが,その続編です。
arishima.hatenadiary.jp

例文集をどのように使うべきなのか。

例文集の役割は2つあると思います。一つは文法や構文を覚えるということです。でも,ちょっと待って(ちょっと待っておに..a@cx!s)! 文法や構文とは何でしょうか。

Swanさんの例文に関する考え

例文をchunkとして考えると,みんな大好きMichael Swanさんの秀逸なコラムが頭をよぎります。

http://www.mikeswan.co.uk/elt-applied-linguistics/chunks-in-the-classroom.htm

この文章の中でSwanさんは,定型表現を覚えることのメリットを4つあげます。

  1. 処理時間の短縮:I will let you know laterなどという決まり文句を知っていれば,let 人 原型とか未来だからwillとか考えなくても済む。
  2. 多大な労力なしに文法を学べる:たくさんの表現を知っていればそれから帰納的に文法を学べます。
  3. 多大な労力なしに文法を生成できる:たくさんの表現を知っていれば,少し形を変えて並べるだけで言いたいことを伝えることが可能。
  4. Native speakerに近づくことができる:母国語話者のように話すには,定型表現が必要です。

しかし,このメリットに対して,SwanさんはHOW GOOD ARE THESE REASONS? という項目で以下のように述べています。
・覚えたら便利だけど,覚えるのに非常に時間がかかる。その時間分の価値はあるのか?
・自分で帰納的に文法を発見するには,教室でL2として学ぶ場合は英文量が少なすぎる。
・定型表現は確かに非常に多いが,残りの部分(有嶋注:文法のコアかな?)は抽象的すぎて多少の操作では表現できない。
・NSのように話せるようにならないと本当にいけないの?

というわけで,意識昂揚タスクを行ったり,注意を払ったりすることができるような方略を携えたりと思うのですが,結局は「やらないといけないことに対して,やるだけのことをやって,それで満足するしかないね」とSwanさんは述べてます。まあ,そうだよね。

Form/Meaning/Useの考えからは?

さらにForm/Meaning/Useの3つのdimensionsを考えると,例文集はどうしてもform-meaningだけをついつい追ってしまい,USEを追わないというところがあるので,そこが批判されるわけです。簡単に言うと「覚えたはいいけど,いつその文法や構文を使えばいいか分からないから,使えないよ!」というわけです。

じゃあ,いったいどうするか

で,600選に話が戻るわけですが,上のSwanさんの考えを借りると,時間をかけずにどうやって覚えまた活用し,そしてForm/Meaning/Useの点から考えると,どう使うべきか知ることが大事になります。

(a) 時間をできるだけ圧縮して覚える

「ただ覚えなさい」というのは英語教師でなくても言えます。だから「覚えなさい」だけで済ますのではなくて,どうすべきか教えてあげるべきです(といいながらも僕も結構「早く覚えなさい」と言ってますが・・・(^^;)。time-consumingな覚えることをできるだけ楽しくやろう!

OWP: "Oral First, Written Second" Principle

覚える系では,絶対に最初はOralで行くべきです。単純なことですが,1回書く間に3〜5回は言うことができます。だから口頭でやればその分,処理量が多くなります。「言ってから,書く。」大事ですよね。技能統合も大事だしな,とかいろいろ考えると,次のようなメソッドが役に立つとおもわれます。
(a) 音読5回競争。同じ英文を5回読んで,どっちが早く言えるか競争する。競争ができないときには、Pen reading(音読を数回した後に、英文の上にペンを縦に2、3本置いて読む)。
(b) Shadowing/over lapping/read and lookup/parapara(表に印刷したのを裏に書く)
(c) dictation/delayed dictation(例文を教師が言った後,またはCD等で音声を聞いた後、5秒程度待ってから書かせる)
(d) dictogloss
こんなもんでしょうか。授業中にそんなに時間取れへんし!と思っても,定着のことを考えたらこれくらいしなくてはダメかも,と思います。あと進学校だと短期記憶に留めるのは得意な場合があるので,覚える時間を取ってあげて,短期記憶で覚えきれない量をテストで一遍に出すというのも1つの手ですね。

あとは応用問題を作るというのもあります。同じような文法・構文を使いそうな日本語文を作って書かせるというものですね。

(b) 使う機会を与える

「いつ使うかわからない」という批判があったら,使う機会を与えてあげれば良いと思います(なんと単純な答えだ・・・)。しかし「なかなかいい本がなくて」という声も聞きます。そうですよね。僕の個人的な回答は次の2点です。

side by sideを使う

それについては,個人的にはSide by sideが結構使いやすいと思います。この本なら実際に使う情景が結構簡単に目に浮かびます。これ結構いいですよ! ただもっと安ければいいんですけどね・・・。

https://www.pearson.co.jp/catalog/sample_download.php?id=2430&purpose=viewpdf

自由英作文などで使わせる。

生徒に何か英作文をさせるときに,600選の英文をほぼそのまま「英借文」して使ってごらん,というのはたまにやります(あくまでも「たまに」ですが)。

とりあえずこの2つを組み合わせてやるというのはどうでしょうか? 

まあ,今日はこんなところです。
さりゅ!

例文集をどう使うべきなのか(あるいは電気羊はiOSの夢を見るか)

ちわっす,有嶋です。

前回は新しい600選について記事を書きました。今回はどのように使用すべきかなのか,私見を述べたいと思います。

例文集はどのようにして作られているのか。

600選を選を改訂するに当たって気をつけたのは,文字通りどの程度その文法事項またはchunkが人口に膾炙されているかということです。今回の改訂では我々の英語教師としてのinstinct(これよく見る表現で,覚えてほしいよねー)に加えて,辞書やgoogle先生に非常に助けてもらいました。

例えば,

「コーヒーを飲みながらそのことを話しましょう。Let's talk about it over a cup of coffee.」

という構文があるのですが,talk about it over a cup of coffeeが2回出てきていることが分かったので,変更する必要がありました。で,これがどのように変遷していったかというと,次のようにしました。

(a) 動詞を決める
命令文のLet'sの項目だったので,Google Books corporahttp://corpus.byu.edu/coca/で let's [v*] で検索します。すると,COCAやgoogle booksの中でLet'sの共起語のランキングが出てきます。で,確認すると,COCAでは,go, get, talk, see, take, say, startなどが,google booksではgo, get, see, say, look, takeなどが上位に上がってきていることが分かります。(コーパスの使い方は石崎先生のCOCA の使用方法について : アーリーバードの収穫に詳しいです)

(b) seeに決定
以上の結果からseeを使うことにしました。getも候補に上がったので,Let's getの次に来る形容詞を調べるとmarried, busy, readyなどが多いことは確認したのですが,しっくりくる例文が思いつかなかったので,seeにしました。そして他の委員と話し合い,例文は次のように変遷しました。

(案1)「それがうまくいくかどうか見てみましょう。Let’s see if it works.」
(案2)「その計画がうまくいっているかどうかを確認してみましょう。Let’s see whether the method works. 」
(案3)「その計画がうまくいったかどうかを確認してみましょう。 Let's see whether the plan is working. 」
(案4)「その計画がうまくいったかどうかみてみましょう。Let's see whether the plan worked. 」

もちろんこの間にはいろいろと調査や話し合いがあるのですが,最終的には案4で収まっている状況です。

と,このような段階を経るわけです。

しかし,このコーパスを使った検索は面白すぎて(!),例えばmind my Vingとmind me Vingはどちらが多いのかたまに悩みますよね。これもgoogle booksのコーパスで検索しています。mindはmindedやmindsも含まれるようにして検索しました。すると,

mind me Ving 約6500件
mind my Ving 約30000件

という結果が出ますが,しかし,2000年以降で比較すると,mind my Vingが約5000件に対して,mind me Vingは全体の頻度の約半数の3000件ほどとなっています。つまり,2000年以降で比較すると,mind meを使う人が増えていることが分かります。COCAではどうでしょうか? 同じように比較すると,逆転しているのが分かります。

mind me Ving 約140件
mind my Ving 約80件

このような結果が出ると,やはり動詞+me+動名詞という形も例文集に出す必要性もだんだんと出てくるわけです。しかし,この結果は後ろが動名詞だから前の代名詞は所有格でしょ,という説明や教員のinstinctとは「ずれる」ので,例文集に載せると拒否反応が返ってくるだろうなとかいろいろ想像しながら編集作業を進めるわけです(^^;。


まあ,こんな感じで作っているので,1つ1つの英文は結構覚える価値があるものになっていると(少なくとも僕は)信じています。


長くなったので,エントリを分けます。

授業ログ Pro-vision ComI L10, P3

ちわっす,有嶋です。

昨日は寝坊して更新できませんでした。夜も眠くてふらふらで,書こうと思ったけど,ダメですね。

さて授業ログです。今はPro-vision1のLesson 10を教えています。題材の元ネタはこれ。月曜日に行った授業です。
Transforming Minefields into Schoolyards


雨宮さんがCambodiaの地雷を除去する機械を作り出すパートです。生徒には前の授業の際に普通のa power shovelとAmemiya's machineの違いを図解で教えています。違いはアームの先端のdeviceなんですね。

"What is the biggest difference between a ordinary power shovel and his machine?"で復習。生徒:"The attachment is the biggest difference." はい,よくできました。

で,今日はなぜ彼がそのattachmentを作らなければならなかったか。英文はただ,地雷除去に邪魔な植物を取り除くための刃が必要だったしか書いていないので,"Did he buy cutters for his device in some shops like Hands-Man?"と発問。ハンズマンは日曜大工などに必要な用具が売っている地元で有名な店です。生徒は"No."と回答。"Really?"と意地悪な質問をしても"No!"と。

一応そこでどんなcutterが必要か聞きます。What is the main purpose of the machine? To cut trees/to move them aside/to explode minesと聞いてくるので,強くて熱さに耐えらえるのじゃなくちゃね,と確認。heat-resistant=heat-proofです。で,"Please underline the part why you can say 'no' to the question. 6 words."と指示し,教科書に線を引かせます。教科書には,"There was no such cutter available."と書いてあるんですよね。生徒は雨宮さんが店にないとか確認しているとは思っていないと考えたので,そのような発問をしました。


で,availableが少し難しい単語なので,辞書で確認とかさせて次に。When I have a business trip, I am not available.なんて英文を聞かせて,What did I say? Check.とかチョコチョコ挟みます。


んで,"So, how did he solve the problem? There's no such cutter available."と生徒に質問。"He produced a unique cutter."と答えました。で,producedとuniqueに線を引き,producedはiで始まる単語,uniqueはsで始まる単語に言い返させます。 "Check with your partner!" inventedとspecialがでてきたので,OK.


この後,テキストでは雨宮さんはカッターを作りつつ,さらにdriver's cabを頑丈にし,maintenanceが現地でできるようにしています。で,質問。"Why did he want to make sure that the maintenance would be implemented in Cambodia?" もちろん本文にその答えはありません。"Demining is the main purpose of the machine. So, it can be broken anytime."ぐらいの説明はつけてあげます。

しばらく考えさせると,"Because they have to repair the machine to remove landmines."と言ってきたので,"Why is it NOT good to send the machine back to Japan fix it?"と聞きました。それを聞いてやっと生徒が"It takes more time."と答えてくれるので終了です。なかなか難しい。


でもここで終わりじゃないんですよね。OK, now he might have been happy because he solved all the problems. He overcame all the obstacles. But there came ANOTHER PROBLEM. What was it?発問です。

教科書には"the three principals" regarding arms exportsと書いてあります。武器三原則があって,輸出できなかったらしいんです。でもこれ間違いやすいんですよね。なんせshovelを改良したマシーンなので,armがあるんですよ(図解して分からせてます)。これ,アームの輸出?と聞いて,そんなショベルのアーム輸出するのに3原則とか必要ないよね,といってarmsを辞書引き。armsがweaponを意味すること。ついでにarmorも引かせて,arm関連の言葉を確認しました。本当は飛行機の「乗務員はドアモードをアームドに変更してください」も紹介したかったんだけれども,時間がなくて割愛。


で,"Thus, he had to talk with ... who?" ときくと,"the Japanese government!"と答えるので,Yes, he had to talk with the officials.と答えます。さらに"What did he have to prove to them?"ときくと,proveがわからなかったので,確認させてから,He had to prove that the machine was not ...と理解を促しました。生徒はa weapon / dangerousなどと答えてきたのでOK. ちょうどこの機械の特徴であるheat-resistant-->heat-proofをやっていたので,proveを導入しました。無事,繋がりました。


最後はI think Mr. Amemiya is a really good man. He really did something helpful to others.とパート2の言葉を引用して終わりました。生徒もうなづいていたので,雨宮さんの苦労と教科書の内容は分かっていたようです。

なかなか英問英答だけでは難しんじゃないかと言われますが,結構図を入れることで生徒はついてきます。そしてショベルカーなどを描かせると時間はかかるけど,教室がとっても暖かい雰囲気になると同時に,よく覚えてくれるんですよね。エピソード記憶は偉大なり。そうそう,単語を覚えるのにエピソード記憶ですよ!という記事を書きたいんだった。でもまた今度ですね。


ところで,国語の監督をしていたら茂木さんの(平たく言えば)「主体としての国家は幻想であるが,その主体はウィキリークスなどの新しいメディアの出現によりその主体性が侵されている面もある。しかしそれは良いことだと言える」という文章が出てきて,なぜそう言えるのかという良問がでていました。抽象の意味とその意味づけがなぜ有効かということを論じる問題なのですが,おもしろそうでした。あとで生徒の答えを聞いてみたいと思います。とまれ,受験生は茂木さんの連続Tweetは読んでいた方がいいかもね!と思いました(そこか!?)


では,今日はこんなところです。
さりゅ!