授業ログ Pro-vision ComI L10, P3

ちわっす,有嶋です。

昨日は寝坊して更新できませんでした。夜も眠くてふらふらで,書こうと思ったけど,ダメですね。

さて授業ログです。今はPro-vision1のLesson 10を教えています。題材の元ネタはこれ。月曜日に行った授業です。
Transforming Minefields into Schoolyards


雨宮さんがCambodiaの地雷を除去する機械を作り出すパートです。生徒には前の授業の際に普通のa power shovelとAmemiya's machineの違いを図解で教えています。違いはアームの先端のdeviceなんですね。

"What is the biggest difference between a ordinary power shovel and his machine?"で復習。生徒:"The attachment is the biggest difference." はい,よくできました。

で,今日はなぜ彼がそのattachmentを作らなければならなかったか。英文はただ,地雷除去に邪魔な植物を取り除くための刃が必要だったしか書いていないので,"Did he buy cutters for his device in some shops like Hands-Man?"と発問。ハンズマンは日曜大工などに必要な用具が売っている地元で有名な店です。生徒は"No."と回答。"Really?"と意地悪な質問をしても"No!"と。

一応そこでどんなcutterが必要か聞きます。What is the main purpose of the machine? To cut trees/to move them aside/to explode minesと聞いてくるので,強くて熱さに耐えらえるのじゃなくちゃね,と確認。heat-resistant=heat-proofです。で,"Please underline the part why you can say 'no' to the question. 6 words."と指示し,教科書に線を引かせます。教科書には,"There was no such cutter available."と書いてあるんですよね。生徒は雨宮さんが店にないとか確認しているとは思っていないと考えたので,そのような発問をしました。


で,availableが少し難しい単語なので,辞書で確認とかさせて次に。When I have a business trip, I am not available.なんて英文を聞かせて,What did I say? Check.とかチョコチョコ挟みます。


んで,"So, how did he solve the problem? There's no such cutter available."と生徒に質問。"He produced a unique cutter."と答えました。で,producedとuniqueに線を引き,producedはiで始まる単語,uniqueはsで始まる単語に言い返させます。 "Check with your partner!" inventedとspecialがでてきたので,OK.


この後,テキストでは雨宮さんはカッターを作りつつ,さらにdriver's cabを頑丈にし,maintenanceが現地でできるようにしています。で,質問。"Why did he want to make sure that the maintenance would be implemented in Cambodia?" もちろん本文にその答えはありません。"Demining is the main purpose of the machine. So, it can be broken anytime."ぐらいの説明はつけてあげます。

しばらく考えさせると,"Because they have to repair the machine to remove landmines."と言ってきたので,"Why is it NOT good to send the machine back to Japan fix it?"と聞きました。それを聞いてやっと生徒が"It takes more time."と答えてくれるので終了です。なかなか難しい。


でもここで終わりじゃないんですよね。OK, now he might have been happy because he solved all the problems. He overcame all the obstacles. But there came ANOTHER PROBLEM. What was it?発問です。

教科書には"the three principals" regarding arms exportsと書いてあります。武器三原則があって,輸出できなかったらしいんです。でもこれ間違いやすいんですよね。なんせshovelを改良したマシーンなので,armがあるんですよ(図解して分からせてます)。これ,アームの輸出?と聞いて,そんなショベルのアーム輸出するのに3原則とか必要ないよね,といってarmsを辞書引き。armsがweaponを意味すること。ついでにarmorも引かせて,arm関連の言葉を確認しました。本当は飛行機の「乗務員はドアモードをアームドに変更してください」も紹介したかったんだけれども,時間がなくて割愛。


で,"Thus, he had to talk with ... who?" ときくと,"the Japanese government!"と答えるので,Yes, he had to talk with the officials.と答えます。さらに"What did he have to prove to them?"ときくと,proveがわからなかったので,確認させてから,He had to prove that the machine was not ...と理解を促しました。生徒はa weapon / dangerousなどと答えてきたのでOK. ちょうどこの機械の特徴であるheat-resistant-->heat-proofをやっていたので,proveを導入しました。無事,繋がりました。


最後はI think Mr. Amemiya is a really good man. He really did something helpful to others.とパート2の言葉を引用して終わりました。生徒もうなづいていたので,雨宮さんの苦労と教科書の内容は分かっていたようです。

なかなか英問英答だけでは難しんじゃないかと言われますが,結構図を入れることで生徒はついてきます。そしてショベルカーなどを描かせると時間はかかるけど,教室がとっても暖かい雰囲気になると同時に,よく覚えてくれるんですよね。エピソード記憶は偉大なり。そうそう,単語を覚えるのにエピソード記憶ですよ!という記事を書きたいんだった。でもまた今度ですね。


ところで,国語の監督をしていたら茂木さんの(平たく言えば)「主体としての国家は幻想であるが,その主体はウィキリークスなどの新しいメディアの出現によりその主体性が侵されている面もある。しかしそれは良いことだと言える」という文章が出てきて,なぜそう言えるのかという良問がでていました。抽象の意味とその意味づけがなぜ有効かということを論じる問題なのですが,おもしろそうでした。あとで生徒の答えを聞いてみたいと思います。とまれ,受験生は茂木さんの連続Tweetは読んでいた方がいいかもね!と思いました(そこか!?)


では,今日はこんなところです。
さりゅ!