読むときに私たちが読むべきこと。

最近、いろいろとお願いごとをされますが、いまチャレンジングだなーと感じているのは「探究」的な授業とは?という問いに答えることです。で、近頃で一番Excitingだったのは田村先生の講演でした。「深い学び」についての説明がわかりやすかったです。

田村先生の講演は、こちらで見ることができます。「人に一番近いのは、チンバンジーでしょうか。オラウンータンでしょうか。ゴリラでしょうか。またなぜそうだと言えますか?」という問いのある中学校3年生の理科の授業について説明しています。さて、どれでしょう? 下の動画の5分ぐらいから「深い学び」と結びつけて説明があります。

www.youtube.com

講演中では、田村先生は「熟考」という言葉を何回か使用されましたが、個人的には新鮮な感じのするターム(用語)に感じられたので、調べてみました。すると、どうもPISAの読解力にあるreflectionの訳のように使われていることがわかってきました。

下のリンクは河合塾のサイトの記事ですが、3枚目の上の表に「熟考」という文字が見えます。

https://www.keinet.ne.jp/gl/08/04/pisa.pdf

従来発表の際に、生徒同士が持ちうるGapは3つあることを示してきました。

  • Information Gap
  • Opinion Gap
  • Reasoning Gap

この3つです。でも、どうも有元先生の著書や記事をみていると、日本の国語の授業ではReasoningがテキストにあるのではなく、個人的な考えなどの曖昧なものにあることが多いようです。上の記事にもあるように、テキストの中にあることを根拠としていろいろと意見を述べたりする授業にしていかなくてはならない。でも、その納得度を以下に上げるかというのも1つの焦点になりそうだと思いました。

田村先生の話のなかでは、これまでは教師目線で「何を教えるか」が注目されていたが、これからは学習者目線で「何を学んだか」が焦点化されるということも合わせて示されています。同じことを示されていても、人は受け取ることが異なるのは普段から感じていますが、受け取ることとその上での意見、それがどう深まるかがReadingの授業では大事かなと思います。よく深いことは英語では言えないといわれることもありますが、日本語では言いにくいことも英語では言えるのもまた真実。もう少し、この辺りの思考を深めたいと思います。

今日はこんなところです。さりゅ!