Fontの設定について

Fontの設定について、地元の新聞に投稿しました。お陰様でだいぶ職場や知り合いに関心を持っていただけたようです。

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南日本新聞(2019.06.11)

もともとは下記のサイトがヒントになりました。
nlab.itmedia.co.jp


実はこの話には続きがあって、英語については下記のページが参考になります。この次のページの隠れ識字障害についても知っておくべきことかもしれませんね。
nlab.itmedia.co.jp



新聞の投稿には宣伝になるので、具体的なフォント名まで書けませんでしたが、ユニバーサルデザインのFontとは、実際にはモリサワのUDデジタル教科書体を意味していて、英語については、Sassoonを考えています。Windows10であれば、すでにモリサワのUDデジタル教科書体はインストールされているので使える状態にあります。筆者のMacについても、Office365なので、Wordでは使えるようです(ただKeynoteではこのFontは出てこないので、自分で購入する必要がある)。

Sassoonについては、ダウンロード版もありますが、購入する方法もあります。Sassoonとは専門家であるSassoon博士の名前から取られています。ちょっと調べたところでは、ダウンロードは以下からできるようですね。ただ開発には時間がかかっていると思いますので、購入した方がいいかなと思います。
www.wfonts.com

投稿にも書いたとおり、子供たちが目に触れるものについてのデザイン性についても、さらに理解を深めていきたいと考えています。

しましま通信 No.1

今年から「しましま通信」はじめました。ぱちぱちぱち。
以下は第1号です。配信希望の方はメールください。
こちらのブログには1週間遅れで載せていきますね。

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【しましま通信】(2018/1/3)
堀田隆一氏『英語の「なぜ?」に答える  はじめての英語史』書評
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あけましておめでとうございます。有嶋です。

しましま通信配信希望ありがとうございます。購読希望
出してねって言ったら、「購読」はお金をとるやつですよ!と
言われました。なるほど。というわけで「配信」です。

不定期に、できれば2週間に一度程度は出したいと思っています
ので、よろしくお願いします。
(不必要な方はメールで「通信不要」とお伝えください)

今回の話題は、堀田隆一氏の「英語の「なぜ?」に答える 
はじめての英語史」の書評です。この本は研究社の本の紹介の
パンフレットを見て、買いました。いや、面白かったです。
いろいろと話題が豊富な本なのですが、例えば以下のものが
興味深く感じました。

(1) 名前動後について

よく発音についてrecordなどは名前動後と言われますが、なぜ
名前動後は強調されるのかということについても情報が載っています。

名詞・動詞をあわせもつ2音節語を筆者が辞書から取り出して
分類すると名前動後は235(17.8%)だそうです。少ない語はsalienceが
高いので覚えやすいので、名前動後を覚えるように授業では
強調されてきたのでしょうね。

(2) なぜ、footの複数形がfeetなのか。(p.65)

これ、僕はずっと、どっちがどっちなのか分からなくなることが
多かった単語です。説明は本誌をよんでいただくとして、
同じ変遷を経た語に man - men / woman - women が載っており
同じように複数形はe(発音は本来は i )だと説明があって
ようやく覚えられました。よかったです。

また、p64にはchildに複数形を表すreがまずつき、それから
しばらくたってからさらに複数形を表すnがついて今の形に
なったとありました。chird-re-nなのですが、日本語の子-ども-たち
と同じように複数形を表す語尾が二つついているのと偶然にも
同じというのが楽しかったです。個人的には、今は味噌汁を
表す「おみおつけ」(御御御付け)が同じ意の接頭辞・接尾辞の
複数ついた中では最高だとおもっています(次点はおみくじ)

(3) -lyについて

  • lyは副詞を作ると一般的に思われていますが、実は形容詞にも

なります(friendly gesture等)。実は -ly は -like と同じ語源と
載っており、これも楽しいです(p.79)。なぜそんなことになったのか
という説明も載っていますが、-lyがついて副詞があっても、
もともとの語も副詞になりうる語も載っていて、それも
楽しいです。(late / latelyなど)

          ☆

他にもなぜfive-fifthなのか。三単現のsはなぜあるのか、など
生徒が興味を引きそうなことが載っています。もしよかったら
ぜひお読みください。僕は楽しかったです。

堀田隆一氏の「英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史」
http://amzn.to/2lJ9z7u

アマゾンレビューを見てみましたが、評価も高かったです。
ではまた! 

Taboo Speaking

[覚書] Taboo SpeakingはDefinition gameの1つ。定義に使えない語を3つ示して定義をさせる。

出典はBusy teachers(Taboo Speaking Game Basic)。二人組でじゃんけんをさせて,一人が黒板またはPPTをみて単語の説明をする。そのときに使ってはいけない語を指定する。例では,waterを説明するときにsee, blue, oceanを「使ってはならない」語としている。

これとPREPを組み合わせるといい感じ。

18 till I die

帰省したこと

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久しぶりに家族での帰省中,綺麗な夕日に気づいて撮った1枚。


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桜島も綺麗です。


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荒平天神で子ども達は海に入って遊んでました。えっと,今,冬だよね・・・?



タイトルは久しぶりに聞いた例の曲から。今,聞いてもかっこいいっす。

Surrealが2016年の検索ワード1位

【雑感】Surrealが検索ワード1位

Newselaより。
今年のMerriam-Webster'sの検索1位はSurreal(文字どおりには「現実を超えた」)になった模様。Oxfordではpost-truthが1位で,Dictionary.comではxenophobiaが1位になったようだ。

記事によると,ブリュッセル連続テロ事件やニーストラックテロ事件,トルコのクーデター未遂のあとに大きく検索数が伸びたとのことだが,もっとも検索されたのは11/9のトランプが選挙に勝った日のようだ。

Oxfordのpost-truthはpost-truth politicsなどで使用される。意味は「事実よりも感情が優先される政治」ということ。Brexitやトランプの勝利などの際,globalizationからの離脱への渇望など,人々の生活に対する思いのpendulum swingの大きな触れがまた逆方向へと向いたと感じた年だった。xenophobiaは外国人排斥に関係する言葉である。

2016を振り返ると

今年もいろいろとあったが,個人的には,東洋経済の記事が一番心に残っている。
toyokeizai.net


やはりこのグラフが衝撃的だ。SGHを指導される先生方に見せると,「ちょっとぐらい地方を増やす話をしてもダメかもね」という話になる。これはちきりんさんがすでに昨年度の 12月のエントリで書いていた話だが(次の50年で4500万人 減るということ - Chikirinの日記),地方を,もっというと地方の産業やインフラをどうやって維持していくかがこれからの大きな課題になる。高校生の意識もそこに向けないと駄目だろうと感じる。

社会保障費も生徒が調べれば調べるほど,難しい状況が浮かび上がる。年金を合わせた社会保障費が現在は年間約100兆円ということだが,しばらくすると150兆円に膨れ上がる。人口で割るとひとりあたり月2万円程度の負担増だが,実際には高齢者が増えて労働人口は減るので,労働者の負担はさらに大きくなると予想される。

まあ,そんなことはみんな分かっていて,それでも希望があるのは生徒が明るいからだし,課題があるところは困っている人がいるのでビジネスチャンスだしね。そう考えて頑張っていきましょう。そうそう,PISAの結果でも,以下のことが報告されてると第73回 学力向上のためには何が大切か - ハイキャリア - 通訳という記事がありました。

29% of poor pupils score among the top quarter of children across the OECD. In Singapore, Japan and Estonia nearly half of the poorest pupils do.
OECD全体では貧しい家庭で育つ子供のうち、ほぼ3人に1人が上位25%に入っている事実に加え、シンガポール、日本、エストニアなどの教育レベルの高い国々においては貧困家庭の子供のほぼ半数が上位25%に入っている、とのこと。

また2017年もよろしくお願いします。

What does what?

[覚書] What does whatはreadingのactivityで,生徒にSVの関係を理解させたいときに使う活動。

出典はNationのTeaching and ESL/EFL Reading and Writing(2009:41)。精読をさせたいとき,Qを作る代わりに動詞を抜き出すだけなので,教員の準備は楽。生徒はしっかりと読み込まないとできない。名詞に下線を引き,その名詞を中心とする名詞句の始まりと終わりに( )をつけて囲むという活動をした後がやりやすい。この( )をつける活動は,松井先生の四角で視覚化とほぼ同じなので,そちらを見れば良いと思われる。

例文

Malaria is a serious disease that affects millions of people every year. Malaria is spread by female mosquitoes, and one obvious way to fight it is to reduce the number of mosquitoes. This can be done very effectively by using chemicals that kill them.
(英検2級 2011年第2回)

次のように黒板に書く
affect
spread
fight
use

生徒はその単語のSV+αを自分で補って書く。
例えば,affectなら生徒は下のように答えを書く。
Malaria affects millions of people every year.

受動態は能動態に変えて書く。
Female mosquitoes spread malaria.

主語が不明な場合は自分で補う。代名詞は参照されている語を書く(it)。
People fight malaria.

関係詞で修飾されている場合はそこまでしっかりと書く。
People can use chemicals that kill them.