先日の研修会でDictogloss + shuttle runを説明しました。今日はその説明です。
あれ,いいんですよね。教科書のCDをかけて,生徒が「先生,もう一回聞かせてください!」って言わないですよね。でも,この活動だと,「先生,CDをもう一回聞かせてください!」とか言ってきます。
さて,用意するのは,教科書の要約文(3ヶ月ぐらい前のもので4文でまとめる)か,英検準2級の2次対策の本。音読カードの英文です(これ,すべてが4つの文でできているので,オススメです!)。
最初は普通にDicto-gloss。英文を1回きいて(生徒は書いたりせず,ただ聞くだけ。内容を理解する),次に2回流して,大事なことだけ書き取る(高校1年生の最初の段階では,聞き取れなくて,ここで「先生,もう一回!」とかなります。で,まずは一人で再生活動。2分ぐらいかかります。
で,みんなだいたい再生できたら,4人で確認です。「あ,これ,この単語入ってたっけ?」とか楽しそうに始めます。ここの本当のねらいは「文法メタ知識確認」。「これさ,主語がheだから動詞にsがつくんじゃない?」とか言えば最高です。英検準2級だと完了とかも入っているんで,結構話すネタは揃ってます。
で,今まではここで終わりでした。あとはプリントを集めて訂正か,正しい文を配って訂正させていたんですが,2014年バージョンは一味違います。ここでシャトルラン!
4文でできているので(できてなかったら,英文を4等分する),教室の4隅に置きます。そして、生徒に「何も持たずに見に行って,ここからは赤ペンで訂正!」とします。
生徒は話し合って教室の4隅に出かけて行って,正しい英文を見て,覚えて,帰ってきて赤で訂正。でも,すぐに「あれ?忘れちゃった!」とかなるので,なんども走って見に行きます。指導しなくても走ります(^^;。phonological loopで生徒は頭の中で英文再生しまくり状態になります!
これ,全部やるまで生徒やめないんですよね。まあ,もういいかと思って「そろそろやめない?」と聞くんだけど,「あとちょっとだから,邪魔しないで!」みたいな感じで言われて,ちゃんと赤ペンで訂正終わるまでやってます。生徒,おかしくなってます!
こちらは最後に生徒のプリントを集めて終わり。赤で訂正も終わっていて,どこらへんが聞き取れなかったか,または聞き取れなかったところを頭の中のexplicit knowledgeで埋められなかったを確認してハンコを押して返却です。カンタン!!
もちろんdicto-glossなので,paraphraseも認めます。教員としては,生徒が「この言い方はダメですか?」と聞いてきたら確認するだけです。書き換えは生徒としてはすごいことなので,すごく褒めてあげてます。偉いですよね。内容を理解しつつ,自分の英語で頑張った証拠ですから。
だいたい20〜30分ぐらいの活動ですが,技能統合で,4人組でやるので共同学習で,教室も楽しくなるので,よくやってます。英検の問題集も10回分あるので,すごく便利です。眠い5時間目とかいいですよ。楽しいし,みんな起きてるし,教員は基本やることあまりないので,生徒の観察をしとけばいいし(こらー,そこペンとプリントを持って走っていくなーぐらいかな?)。
あとはこれにどう文法項目を絡ませるかが大事ですね。また考えてみましょう。
用紙はここでDownloadできます。
Dropbox - dictogloss.pdf - Simplify your life
今日はこんなところです。
さりゅ!