英語教育 2021年4月号
英語教育の4月号が届いたので読みました。今度は最初からアウトプットするつもりで読んでましたので、読み方ががらりと変わりました。アウトプット偉大ですね。下で述べている記事以外にも興味深いことが書いてあるものもあるのですが、とりあえず特に気になった記事について書きます。
英語教育4月号のレビューです。
海外ドラマへの招待(p.1)
海外ドラマへの招待第1回は、どこかでみたことがあると思ったらNetflixから。気になっていたQueen's Gambitの紹介。まだ見ていない作品のため、観るのが楽しみになりました。
特集「新学期に備えてマイチェックリストを作ろう」
この特集はちょっと新しい感じでした。なかなか参考になるものも多かったです。
津久井先生らの公開座談会
最初に掲載されているのは津久井先生らの座談会。津久井先生のチェックリスト(p.8)はなるほどなと。また、中学校の教科書変更による既習・未習の確認、パフォーマンステストの評価の確認、「司会のまとめ」など参考になります。
布村先生の「ちょっとした工夫で生徒の発話を活発に 実のあるスピーキング指導のためのチェックリスト」(pp.18-19)
即興性についてのsmall talkのくだりは多くの先生に参考になるはず。やり取り、発表のチェックリスト、振り返りシートと、2ページにまとめるの、布村先生結構大変だったんじゃないかと思います。発表のルーブリック例はQRコードで示されているし、結構惜しみなく示されていて、サービスしすぎですよ、これ(笑)。ただ一個うん?と思うところは、欄外のコメントの「オンラインスカベンジャーハント」。スカベンジャーハント、オンラインでいったいどうやって!?とこっちが気になりました(^^;。
「効果的なライティング活動の実戦に向けた 教師のためのTo Do型チェックリスト」(pp.20-21)
書くことについては、玉川大学の工藤先生。事前チェックリストも網羅されており、うなづきながら読みましたが、特にリストの2、3、7、9が大事だと感じました。例えば3は「テキストタイプへの意識を高める」ですが、その説明内容がちょうど考えていたことと重なり参考になりました。
「生徒が主役! 英語科チームで協働・共創するための10のチェックリスト」(pp.26-27)
同僚性が昔特集されたこともありましたが、協働・共創するためのチェックリストが公開されており、新潟県の事例が説明されています。なんかB先生の事例に既視感を覚えると思っていたら、参考文献に某先生の名前が。納得でした(^^)/。このリスト、学校の教科会などで共有してもいいのではないでしょうか。
連載「授業力は「書く力」に比例する」教師のための綴り方教室から」(pp.30-31)
中嶋先生、宮崎先生らの新連載。不勉強のため「綴り方教室って何?」、コラムリレーって何?っていろいろと気になるのですが、QRコードで確認したり、何度か読むと段々とわかってきました。目的・相手・場面・状況などを考えるのにいいですね。紙面の都合からか情報量が少し多すぎて、一回ではなかなか理解できない感じだったので、もう少し調整してもらえると嬉しいなあと思いました。一回でお得と思えばいいんでしょうけど・・・。
上本先生「英語が苦手な生徒との授業づくり」(p.34)
こちらも新連載。上本先生の記事です。4月号は歌について。歌を授業で扱うのは、一時期はまっていた時期があったので、納得です。ずっと歌の連載かな?とおもったら、歌だけではないようです。来月号も期待です。
手島先生「英語の文字の指導法」(p.35)
松井先生の文字指導の講座を受けたばかりだったので、とても刺激的でした。活字体、筆記体、そして「現代体」への以降の説明。松井先生の講座のおかげで、記事中に示されたアとイのフォントについての意識が高まっているのが分かります。この連載も楽しみですが、1ページじゃなくて、2ページ連載が良かったかも。
「これって本当に必要?指導の当たり前を疑う」(p.36)
奥住先生の記事。2年目に突入。4月号では割と大きなものを疑うと聞いてたのですが、ページを開いてみて驚きました。学習指導要領かい!って思わず突っ込んでしましましたが、奥住先生、ちくりとすることを書かれながらも、昭和22年の試案まで振り返って説明されています(あの試案、いいイメージで残ってます)。短い連載ですが、いつも考える要素の多い記事なので、今後も楽しみです。
「高校3年間のスピーキング力の発達を探る 学習者コーパス研究から」(pp.64-65)
また楽しみな連載が始まりました。TSSTを受けた高校生のスピーキングをデータ化し、コーパスにして分かったことを説明する連載です。TSSTの指標は想像がつくのですが、それよりも生徒がどのような文法項目を使えるようになっていったのか、ということは本当に知りたいことなので、ワクワクしています。なお、連載の最後の方では自動採点についても扱うとのことだったので、それも楽しみですね。
Question BOX(pp.72-79)
今月号で特に心惹かれたのは、5番目の問いでした。二つの似た語のレジストリの違いをなんと2.5ページも使って説明しています!。最後などまさかあの俳優の話題まで出るとは。映画好きの自分としてはたまりませんでした(でもこの2つの単語、自分で使う機会が来るかどうかは不明)。
Bookshelf(pp.86-87)など
1冊目は読了。2冊目と4冊目はamazonでポチりそうになっているが、留まっています。特にJACETの2冊目は現在の仕事とも関わりそうなので、読まねば。あとこの裏の及川先生の記事のビブリオバトルの本も気になります。また92ページの尾関先生が紹介されているSLAの本はなんと774ページ! 本の厚さにくらくらしつつも、最近のSLAの流れについていっていない感もあるので、読まなくてはという気もしています(どっち?)。あとは巻末のCMにある「世界の英語ハンドブック」とデイヴィッド・クリスタルの「英文法には意味がある」、そして朝尾先生の「〜のなぜ」の続編も気になりますね(こんなに買えん!)。